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											日時 平成10年11月12日13:00〜20:30・11月13日9:00〜12:30 
											会場 リーガロイヤルホテル京都  
											テーマ 『日本の復興計画』 
									 
									  
										 
									【目的】  
									業務目的;トランスクリプションTranscription(録音再生原稿)の制作 
											不正確な速記録そしてそれを反訳するという旧来の方式から、録音によって正確な再生原稿(トランスクリプション)を制作する。ダイレクトに日本語化し、多少のタイムラグを持つとはいえ、同時性を確保し、インターネット放送生中継するための日本語テキストの制作(電子テキスト・文字化へ変換)にトランスクライビング(Transcribing)が選ばれたことは非常に光栄です。全7時間のシンポジウムを4名のトランスクライバーと録音者1名で担当いたします。 
											 
										 
										【形式】 
									シンポジウムの記録形式 
											旧来の速記形式(stenograph  ステノグラフ)からテープレコーダーによる録音形式(Transcribe トランスクライブ)を採用。録音再生原稿(Transcription トランスリプション)を制作する。 
										 
								
									
										| トランスクライバー室 Transcriber Room | 
									 
									
										| プロデューサー・トランスクライバー 佐藤正明    | 
									 
									
										| トランスクライバー(録音再生原稿を制作する人・録音談話筆記者)4名 | 
									 
									
										| 主任 | 
										トランスクライバー K.Kさん | 
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										青山学院大学 英文科卒 | 
									 
									
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										トランスクライバー K.Fさん | 
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										成城大学大学院文学研究科 博士課程前期修了 | 
									 
									
										| 主任 | 
										トランスクライバー M.Kさん | 
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										早稲田大学第一文学部 英文学科卒 | 
									 
									
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										トランスクライバー T.Tさん | 
										 | 
										九州大学文学部卒 哲学科心理学専攻 | 
									 
								 
								 
								 
								【要素・機能・働き】 
								トランスクライビングTranscribing(電子テキスト・文字化へ変換過程) 
										
											ディスコースdiscourse(談話・講演)を5分ずつ録音、トランスクライバー4名でチームを組み、録音時間5分を15分後にトランスクリプション(録音再生原稿)を仕上げる。つまり、講演20分後に最初の5分を仕上げ、講演5分経過から10分経過のトランスクリプションを15分後の本番講演25分後に仕上げる(終了)。トランスクライバー4人の作業(ディクテ)サークルを回す。こうしてシンポジウム終了後、35分後にその第1日目のすべてのトランスクリプションが仕上がる。同じようにして2日目を迎えます。 
								 
								 
								
									
										| 【トランスクライビィング システム】 | 
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										| K.Kさん オアシス30LX4500      | 
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										1台 | 
									 
									
										| K.Fさん オアシス30LX III | 
										 | 
										1台  | 
									 
									
										| M.Kさん オアシス30AX II | 
										 | 
										1台  | 
									 
									
										| T.Tさん オアシス30AX401  | 
										 | 
										1台  | 
									 
									
										| (予備)オアシス30AX401 | 
										 | 
										2台  | 
									 
									
										| ディクテマシン BM76(ソニー製) | 
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										6台  | 
									 
									
										| 長時間録音機  TCS8000M(ソニー製) | 
										 | 
										3台  | 
									 
									
										| 音声ケーブル(3メートル) | 
										 | 
										10本  | 
									 
								 
								 
									 
								【トランスクライビィング後記 主任トランスクライバー K.K子】 
										 平成9年に続き、平成10年も「京都シンポジウム」にトランスクライバーとして参加させていただき、貴重な体験ができたことはとても幸せでした。 
										 
										 前年の経験があるので仕事の要領もわかり、比較的落ち着いて臨めると、半ば自信めいたものもありましたが、スタッフルームに入り、現場の緊迫した空気を肌で感じた途端、先ほどまでのゆとりはどこへやら、緊張感でいっぱいになっていました。与えられた時間内での正確なディクテーション、これって遠い遠い昔、受験のときに味わったような、そんな感じですね。 
										 
										 今回は次工程のライターさんの仕事との兼ね合いで、録音時間を5分刻み、15分仕上げの作業サイクルでしたので、講演者の話を全体的に把握するというより、ミクロな視点での、まさに文字化に追われた作業の感がします。 
										 
										 3番目でスタンバイしている私の耳に、もうすでに打ち始めている、若いKさん、Fさんのスピーディでリズミカルなキータッチが聞えてきます。家で一人で仕事をしているときは、スピードの速さを競う必要もないし、自分がキータッチが速いか遅いかなんて考えたこともないのに、並んで仕事となるとついつい煽られます。そこを「平常心、平常心」言い聞かせ、いつものマイペースな仕事感覚でいけばいいんだからと、心を落ち着かせるのが大変でした。 
										 
										 ところが、テープが渡されてからは、スタンバイしている間のあれこれの雑念も消え、無我の境地で、ただひたすら打ち続け、気がついたときにはシンポジウムが終了していた!!――というのが正直な感想です。作業終了後の何とも言えない開放感と充足感。こんなに集中して物事に取り組んだことってほんとに久しぶりです。 
										 
										 ただ、原稿を渡す前にチェックはしたものの、余裕がない状況でのチェックで、かなりのケアレスミスがあったのではないか、もっと冷静に仕事ができていれば、というのが反省点です。 
										 
										 仕事を忘れての夜の京都散策、また最終日には神戸子局の方との会食など、楽しい思い出もたくさんあって、心に残る2日間でした。 
										 
										 
									公開原稿製作(決定稿)PHP研究所スタッフ |