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『あなたが選ぶ生き方』
OZ magazine ’98 Winter


自宅の電話
1本から
始めるお仕事


「会社勤めだけが仕事だと思ったら大間違いだ。
好きなもの・得意なことをつきつめて、それを仕事にしたり、
ほんの思いつきのアイデアから新しい仕事をつくりだしたり…
いつもより、ほんの少し目線を変えて周りを見渡せば、
いろんな種類の仕事が見えてくる。
それはなにも、お金をかけて会社やお店を起こさなくとも、
自宅をオフィスに早変わりさせて、「資金ゼロ」で
始めることだってできる。「やる気」さえあれば、
あなたが「やりたい」と思える仕事はいくらでもあるのだ。
構成・文/濱野奈美子

証券会社総合職

トランスクライバー
吉川恵子さん(32歳)
年収420万円(400→420万円)
在宅勤務なら、たとえ収入は減っても
洋服代、交際費など出ていくお金も少なくてすみます

 トランスクライバーという名前は聞き慣れないかもしれない。出版物を制作する段階で、取材テープから原稿を起こすプロのこと。ドラマ『バージンロード』で和久井映見扮する主人公がやっていたアレである。
 現在、このトランスクイバーとして月に35万円を稼ぎ出す吉川さんは、証券会社で総合職を4年半務めた。「自営業を営む父親が体調を崩さなければ、今でもガンガン働いていたに違いない」というくらい、やりがいのある仕事だったが、28歳の時にきっぱり辞めて家庭を手伝った。そして1年後、父親の体調が回復したことを機に家業を切り上げ、トランスクライバーとして独立する。
「最初は、就職じゃなくて、さらに家賃などの経費がかからないものがいいと漠然と思っていて。じゃあ在宅ワークだな、くらいの軽い気持ちだったんです。偶然、新聞の折り込みチラシに求人が出ていたんで応募したんですけど、トランスクライバーなんて聞き慣れない職業だったし、その時点ではワープロもろくにできなかったんですよ」

いろんな分野の仕事がくる
自分の興味の幅も広がる
 数日の研修後、すぐ初仕事が来た。まったく初めての仕事だし、ワープロもうまくない。しかし、依頼主にとっては、そんなことは関係ない。それにもともと「中途半端は嫌いな性格」の吉川さんは、すぐに軽い気持ちではいられなくなった。どんなに時間がかかっても、ちゃんとした仕事をする。徹夜もした。1日も早く慣れるためにどんどん原稿をあげて、次々に仕事を受けた。自分がまったく興味がない分野の仕事も積極的に受けた。
「ゲーム雑誌の対談なんて、本当に何をしゃべっているのかわからないんですよ。でも、原稿にしなくちゃならないから、苦労しました。実際、仕事に慣れるまでに半年くらいかかりましたね。わからない分野の仕事でも何回かやるうちに『この名前、前にも見たな』となってくるんです」
 録音状態の悪いテープもある。複数でしゃべって誰かわからない時もある。それに、固有名詞に漢字をあてるなんてことは、かなり大変な作業だ。彼女はそのために人物辞典や電子辞書を買った。
「やったらやっただけ自分に返ってきますからね。収入も。フリーになってみて、OL時代の自分がいかに狭い世界で肩書きに頼っていたかがわかりました。会社では、それなりにやっているつもりだったんですけどね」
 今、OL時代とさほど違わない額の収入があるが、洋服代や交際費などの支出が減った分、実質の収入増。いろんな分野の話を聞けるので、自分の興味の幅も広がった。
「あのまま会社にいたら、『会社だけの疲れたおじさん』と一緒だったかもしれないですね。それに気付いただけでも良かったです。今は、仕事以外にフランス語を勉強する余裕もあるし。でも、これも将来仕事につながるかもしれないでしょう」
PROFILE
立教大学経済学部卒業後、新日本証券に総合職として入社。営業部、株式部という花形部署で活躍していたが父親が病気になり、家業を手伝うため退社。1年後、父親の病気が治ったためトランスクライバーとして独立。
トランスクライバーとは?
録音された対談や座談会、講演などを原稿に起こす仕事をトランスクライビング、その作業をする人のことを、トランスクライバーという。正確な言葉をそのまま表記することが求められる。最近は録音テープからフロッピーディスクにという形式が主流。
●年収100〜450万円
テープ1時間につき1万円程度ということが多いが、料金の条件や収入は、会社によって異なる。でき高制の場合、どんどん仕事をこなしていけば、収入もアップする。また、プロダクションを通さずに、フリーランスで特定の顧客から仕事を得る場合も若干割高。
●なるには情報
トランスクライビングのプロダクションにスタッフとして登録するのが一番の近道。吉川さんのように、募集は新聞の求人欄や折り込み広告で行われることが多い。あとは、プロダクションから回ってくる仕事を、個人の能力と余裕に合わせて受ける。ワープロの技術は絶対に必要なので、自信がない人はまずそこから始めよう。
●情報収集先
吉川さんが登録しているのは、「(株)メディアミックス&ソフトノミックス」?042・791・8187 東京都町田市山崎町840・1・506。または、各編集プロダクションでも募集している場合がある。求人情報誌や新聞などで募集するのでマメにチェックしてみて。

これが大事
ワープロ
「会社の指定機種を持っていなかったので、これだけは開業時に購入しました」(吉川さん)。通信モデム付きの機種で、できあがった原稿を通信で送ったり、資料検索もできる。
●資金 11万円
最初に買ったワープロが8万円前後。あとで買った電子辞書が3万円前後。
国語辞典やマスコミ電話帳などの資料も大切な仕事の道具。

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