私は幼い頃から本を読むのが好きで、小学校時代の文集には「私は作家になる!」と書いたおぼえがあります(笑)。おとなになって現実を客観視できるようになってからは、さすがに「物書きになる」などという大言壮語を吐くことこそなくなりましたが、「本をつくる仕事に就きたい」という思いは抱きつづけていたと思います。
そんな漠然とした私の夢を次々に叶えてくれるのが、?メディアミックス&ソフトノミックスという会社です。コンポジショニストとして採用、校正者としての道を拓いてくれ、さらにライター業に挑戦するチャンスまで与えてくれたのです。
佐藤社長が紹介してくださったのは、故篠原直氏(元ごま書房社長)でした。初めてお会いした日に、2冊の単行本、インタビュー記事、仮題の書かれた紙を手渡され、「見出し(構成)を考えるように」と言われました。とにかく資料に目を通したものの、途方に暮れ、1つめの見出しを考えつくまで2日ほど空白の時間があったのをおぼえています。いまではちょっとした笑い話です。
そんな未熟者の私がいくらか人にお見せできるような文章が書けるようになったのは、故篠原氏や福島茂喜氏((株)アイ・ティ・コム顧問)の親身なご指導、さらには本局のサポートがあったからというのは言うまでもありません。
ライターとしてのキャリアは2年あまり。この間関わった、一人で書き上げた3冊、分担して一部を担当した6冊、リライト1冊、これらの本は私の財産です。
地道な努力が大の苦手だった私が、この会社の仕事を通して少しずつステップアップしていることに驚いています。「好きこそものの上手なれ」「念ずれば通ず」という言葉は、私の座右の銘となりました。
|