この仕事を始めて、早５年が経ちました。とはいえ、今でも日々勉強中の、未熟者の私です。
　この仕事を始める当初は、「データ入力＝とにかく与えられた原稿を、正確に入力すればいいんだ！」という考えだったのが、仕事を始めてみるとその考えの甘さを思い知らされました。手書き原稿などではそのまま即本にできるような完璧な原稿などというのはまず無く、誤字があったり、表記の不統一、送りがなの送り方の問題など、さまざまな不備が見られます。もちろん原則は原稿に忠実に入力する、ということになるのですが、より品質の良い原稿に仕上げるには、明らかな間違いは訂正する（この場合は勿論出版社に申し送りします）、こうした方がよいと思うが、出版社の判断に委ねるという場合はその旨書面で伝える、といった作業を伴います。つまり、用語や漢字の知識、組み方の知識なども必要とされるのです。
　仕事上で迷ったとき、メディアミックスでは頼れる諸先輩方が適切なアドバイスをしてくれるので、大変よいと思います。ＷＥＢ上で疑問を出すと、初期入力だけでなく修正や校正もしている先輩方が、そういった観点も含めてアドバイスを下さるので、心強い限りです。
　子育てと両立しながら仕事をしているのは確かに大変ですが、私はこの仕事にやり甲斐を感じています。そして現在は、より知識を深めようと、日本エディターズスクールの「校正コース」の通信教育を受講中です。これは、仕事をする上でとても参考になる内容です。そして将来は、初期入力から校正まで、幅広く仕事をこなせるようになれれば、と思っています。